世界のデザイン美術館

日本のデザインを集大成し、その魅力と意義を伝え、未来の創造を確かなものにする「国立デザイン美術館」。ここでは、その先行事例として世界のデザイン美術館やデザイン・コレクションが充実しているミュージアムを紹介します。

デザイン・ミュージアム・デンマーク
Designmuseum Danmark

デンマーク、コペンハーゲン

デンマークの先端デザインとそのルーツを探る

“デザイン王国”スカンジナビアにはいくつかのデザインミュージアムがありますが、「デザインミュージアム・デンマーク」はデンマーク最大のデザイン博物館です。もと王立病院だった建物は重厚な外観ですが、中に入るとカラフルなデザインの世界が広がります。
ロココ調の建物は中庭を囲んでロの字型になっていて、来場者はそこをぐるっと巡ることになります。ミュージアムは1895年に開館し、コレクションが増えて手狭になったため、1926年に今の場所に移転しました。
コレクションは中世後期から現代まで幅広い年代にわたります。2016年3月からは「デニッシュ・デザイン・ナウ」と称して家具、プロダクト、グラフィック、工芸などジャンルに関わらず21世紀のデンマークの最先端デザインを紹介する常設展示が始まりました。デンマークのインテリア・ブランド、HAY社製の棚にセシリエ・マンツやオーレ・イェンセンなど、1950〜60年代の“黄金時代”にも負けないデザイン・ピースが並びます。その他の常設展示には300〜400年間のファッションの歴史を振り返る「ファッション&ファブリック」、フィン・ユールの椅子やヴァーナー・パントンの照明器具を紹介する「20世紀のデザインとクラフト」などがあります。
企画展ではこれまでにハンス・ウェグナーやカイ・フランクの回顧展やジュエリー、おもちゃなどにテーマを絞った展覧会が開催されてきました。2017年9月までは「日本に学ぶ」と題した展覧会が開かれています。デンマークの陶芸家が日本の釉薬や手ひねり技法を学び、和紙を使った日本の照明や木工家具もデニッシュ・モダンに大きな影響を与えた、その様子をたどることができます。
現代デザインに軸足を移しながら、最先端のデザインが生まれたそのルーツをたどることもできるミュージアムに生まれ変わりつつある「デザインミュージアム・デンマーク」。さすがデザイン先進国のミュージアムと思わせます。
王立病院を改修した建物

王立病院を改修した建物

常設展示の「デニッシュ・デザイン・ナウ」会場風景

常設展示の「デニッシュ・デザイン・ナウ」会場風景

常設展示の「20世紀のデザインとクラフト」、アルネ・ヤコブセンのコーナー

常設展示の「20世紀のデザインとクラフト」、アルネ・ヤコブセンのコーナー

常設展示の「20世紀のデザインとクラフト」、ヴァーナー・パントンのコーナー

常設展示の「20世紀のデザインとクラフト」、ヴァーナー・パントンのコーナー

2017年9月まで開催中の「日本から学ぶ」展会場風景 2017年9月まで開催中の「日本から学ぶ」展会場風景 2017年9月まで開催中の「日本から学ぶ」展会場風景

2017年9月まで開催中の「日本から学ぶ」展会場風景

http://designmuseum.dk/
Designmuseum Danmark
Bredgade 68 / 1260 København K, Denmark
Tel. +45-33-18-56-56
11時〜17時(水〜21時、夏季は10時〜18時)、月休
入館料 100デンマーククローネ